加増村
かますむら
[現在地名]小諸市加増
小諸城下与良町と蛇堀川を隔てて相対し、東は柏木村につづく。村域には縄文時代後期の竪穴式住居跡があり、七〇基余の古墳を数えた。ここの遺跡で特徴的なのは馬具類の出土が目立つことである。以後中世まではつまびらかでないが、乙女城・加増城とよばれる古城跡もある。
北国脇往還は小諸城下から蛇堀川を渡って加増村に入ると、左折して柏木村に向かう支道を分岐する。地域内には皮細工・牢番などを職とする人々がおり、小諸城下と蛇堀川を隔てて相対しているので向町ともよばれた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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