加持杖(読み)かじじょう

精選版 日本国語大辞典 「加持杖」の意味・読み・例文・類語

かじ‐じょうカヂヂャウ【加持杖】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。密教の修法で用いる杖。
  2. 桃の枝を三〇センチメートルぐらいに切り、真言(しんごん)をもってこれに加持し、憑人(よりまし)(=祈祷師が伴う童子)の肩や病者の痛い所を打つ。桃の木を用いるのは、道教に由来するという。また、石榴(ざくろ)の木を用いることもあるが、それは止風雨経その他の経軌(きょうき)に基づく。
  3. 御修法の三日九時加持香水(牛黄(ごおう)加持)あるいは修正会に用いる杖。現在は櫨(はぜ)の木で作る。樹皮をはぎとって、直径一センチメートルぐらい、長さ一七、八センチメートルぐらいに切る。牛王杖。牛黄杖。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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