ウシの胆嚢(たんのう)または胆管中に病的に生じた結石のことで、漢方医学では、強心、鎮静、鎮痙(ちんけい)、解熱、解毒薬として各種の熱病や心悸亢進(しんきこうしん)(動悸)などに応用される。『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』の上品(じょうぼん)に収載されているが、その薬用起源はおそらくインドであろう。
現在の市場品は、オーストラリア、南アメリカ、北アメリカ、ヨーロッパなどで生産されるが、産量が少ないため、じゃ香に次ぐ高貴薬となっている。
形は球形が一般的で、ときに三角錐(すい)状、さいころ状のものもある。大きさは径1~4センチメートル、色は赤褐色ないし黄褐色を呈する。軽質で、ほろ苦さのなかに甘味のあるものが佳品とされる。主成分はビリルビン系色素および胆汁酸などである。牛黄は六神丸(ろくしんがん)などの家庭薬原料としての需要も多い。
[難波恒雄・御影雅幸]
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新