加瀬白山古墳(読み)かせはくさんこふん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

加瀬白山古墳
かせはくさんこふん

神奈川県川崎市幸(さいわい)区南加瀬の独立丘上に営まれた前方後円墳。全長89メートル、後円部径42メートル(復原径50メートル)、同高さ10メートル、前方部幅37メートル、同高さ5メートル。後円部に木炭槨(かく)1、粘土槨2、前方部に粘土槨1があった。中心主体の木炭槨からは舶載三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)1、(ぼうせい)の小形内行花文鏡(ないこうかもんきょう)1、直刀3、剣6、鉄鏃(てつぞく)28、斧頭(ふとう)3、鍬先(くわさき)1、鎌(かま)1、楔形(くさびがた)鉄器1、(やりがんな)4、刀子(とうす)1、錐(きり)1、小玉1括が出土した。三角縁神獣鏡には、京都府椿井(つばい)大塚山古墳、山口県竹島古墳、福岡県神蔵(かんのくら)古墳に同笵鏡(どうはんきょう)がある。1937年(昭和12)柴田常恵(しばたじょうえ)ら三田史学会によって発掘され、関東地方最古の前方後円墳の一つとして著名であったが、第二次世界大戦後、採土工事により湮滅(いんめつ)した。[甘粕 健]

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