加藤 恕彦(読み)カトウ ヒロヒコ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「加藤 恕彦」の解説

加藤 恕彦
カトウ ヒロヒコ


職業
フルート奏者

生年月日
昭和12年 7月4日

出生地
東京

学歴
慶応義塾大学文学部中退

経歴
11歳の時から林リリ子吉田雅夫に学ぶ。昭和33年よりパリ音楽院でガストン・クリューネルに師事、管楽器奏者として日本人ではじめて同音楽院の卒業生となった。35年ミュンヘン国際音楽コンクール第二位となり、36年にはモンテカルロ・オペラ管弦楽団の首席奏者となった。翌年パリのエコール・ノルマルでリサイタルを開き本格的な演奏活動を開始したが、38年夫人とともにモンブラン山中に旅行中消息を断った。

受賞
音コン第2位(第26回)〔昭和32年〕,ミュンヘン国際音コン第2位〔1960年〕

没年月日
昭和38年 8月16日 (1963年)

家族
妻=キング マーガレット(オーボエ奏者)

伝記
アルプス山嶺に消ゆ―母へ送る若き天才フルーティストの手紙 加藤 恕彦 著(発行元 音楽之友社 ’93発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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