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マーガレット マーガレットChrysanthemum frutescens; marguerite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マーガレット
Chrysanthemum frutescens; marguerite

キク科の低木状の多年草で,モクシュンギク (木春菊) ,キダチカミルレともいう。スペイン領カナリア諸島の原産で,観賞用に世界中で広く栽培される。全体に無毛で多数分枝し,茎の下部は木質化する。葉は互生し,シュンギクに似て細い線形の裂片に分裂し,緑白色である。夏,茎の先端や葉腋から長い花茎を出し,その頂部に径5~6cmの白色の頭状花を単生する。舌状花は通常白色で1列に並んで開出し,管状花は黄色で中央部に多数集る。舌状花が黄色い品種はキバナマーガレット,多列に並ぶものをミユキギクまたは八重咲きマーガレットという。

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デジタル大辞泉の解説

マーガレット(Margaret)

天王星の第23衛星。2003年に発見された。名の由来はシェークスピア空騒ぎ」の登場人物。天王星系の外側の衛星のほとんどが天王星の自転と逆向きに公転するのに対し、マーガレットのみが順行する。直径は20キロ前後と小さい。マルガレット。

マーガレット(marguerite)

キク科の多年草。高さ約1メートル。茎は木質で、多数の枝が分かれる。葉は羽状に深く裂けていて互生する。夏、中央が黄色で周囲が白色の頭状花を開く。カナリア諸島の原産。八重咲きなどの品種もあり、観賞用。木春菊(もくしゅんぎく)。きだちカミルレ。 夏》「背負籠に―をのぞかせて/敏郎」
《「マガレート」とも》明治18年(1885)ごろから昭和初期にかけて少女の間で流行した髪形。髪を後頭部で束ねてから三つ編みにし、大きく輪にしてリボンを掛けたもの。

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百科事典マイペディアの解説

マーガレット

モクシュンギクとも。カナリア諸島原産のキク科の多年草。草たけ30〜100cmになり,茎の下部は木質化し,葉はシュンギクに似る。冬〜春,径5cm内外の頭花を多数つける。
→関連項目キク(菊)

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デジタル大辞泉プラスの解説

マーガレット

株式会社トリコロールが展開するファミリーレストランチェーン。別業態として「柚香菊(マーガレット)」もある。

マーガレット

株式会社集英社が発行する少女向けコミック誌。毎月5、20日発売。

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世界大百科事典 第2版の解説

マーガレット【marguerite(margaret)】

キク科の非耐寒性の半灌木状多年草(イラスト)。カナリア諸島の原産。日本では暖地で切花用として多く栽培されるが,鉢物,花壇にもよく利用されている。和名モクシュンギク。margueriteはギリシア語margaritēs(真珠)に由来し,その清純な白い花を真珠にたとえたものであろう。花の名としては国によってさす植物がちがい,英語のmargueriteはデージー(ヒナギク)(イラスト),ひいてはモクシュンギクをさし,フランス語ではデージーをさす。

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大辞林 第三版の解説

マーガレット【marguerite】

キク科の多年草。カナリア諸島原産。花壇に植え、また切り花用に栽培する。高さ約80センチメートル。基部は木化する。葉は羽状に深裂。夏、径約4センチメートルの頭花を開く。舌状花は白色、中央の管状花は黄色。木春菊もくしゆんぎく。木立きだちカミツレ。 [季] 夏。
明治20年頃、少女の結った髪形。後頭部で束ねた髪を三つ編みにし、毛先を根もとに返して大きなリボンでとめるもの。マガレイト。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マーガレット
まーがれっと
marguerite
[学]Chrysanthemum frutescens L.

キク科の多年草。カナリア諸島原産。種名のfrutescensは低木状の意味で、茎の基部が木質化することによるが、和名のモクシュンギク(木春菊)も同様の理由による。全株無毛で、茎は高さ約1メートルで、よく分枝する。葉は互生し、灰緑色または鮮緑色の肉質で、2回羽状に深裂し、裂片は広線形で先はとがる。冬から春、茎上部の葉腋(ようえき)から花茎を出し、径約5センチメートルの頭状花を頂生する。頭花は一重咲きで、舌状花は白色、管状花は黄色が普通であるが、八重咲きの品種や、舌状花が淡黄色の品種もある。一般に広く栽培される白色花の品種は染色体数2n=27で、基本数n=9の三倍体で不稔(ふねん)であるが、近年2n=18の稔性の品種が導入されている。
 切り花にするほか、鉢植えおよび花壇植えにする。栽培は排水のよい砂質壌土が適し、多少水分の多い所でよく育つ。寒さには弱く、冬は暖地以外ではフレームか温室で育てる。繁殖は挿芽により、5~6月に挿し、8~9月に定植し、冬季の切り花にするほか、挿芽活着後に鉢上げする。連作すると根腐(ねぐされ)病や萎凋(いちょう)病にかかりやすくなるので、連作は避ける。[岡田正順]

文化史

マーガレットの名で扱われる花にはフランスギクや、古くはヒナギクも含まれ、混乱がみられる。カナリア諸島原産のマーガレット(パリス・マーガレット)は、16世紀中ごろ(別説によると17世紀末)にヨーロッパに伝わったとされ、それ以前のマーガレットはヒナギクの場合が多い。イギリスのヘンリー6世の妃のマーガレット・オブ・アンジューが紋章に使ったのもヒナギクである。一方、日本では現在もしばしばマーガレットと俗称されている耐寒性のあるフランスギクは、本来ヨーロッパに自生し、ヒナギクとともにヨーロッパでは中世以前はマーガレットとよばれた。マーガレットの名は、白い花を見立てたギリシア語の真珠マーガライトmargaritesに基づくとされるが、7月20日の聖マーガレットの日の近くに開花するからという異説もある。[湯浅浩史]

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世界大百科事典内のマーガレットの言及

【デージー】より

…【浅山 英一】
[伝承,象徴]
 デージーは古く〈デイズ・アイday’s eye〉(〈太陽〉の意)と呼ばれ,その名は花の形が太陽に似ることに由来する。またマーガレットという別名(日本ではふつうモクシュンギクという別の花だけをマーガレットと呼ぶ)はつぼみと花冠の色が真珠(ラテン語でマルガリタmargarita)に似ることからきたが,ヘンリー6世の妃をはじめ同名をなのる女性は好んでこれを身に着けたという。中世には戦いで受けた傷の血止めに効果があるとされ,騎士は馬上武術試合の前にこれを襟に着けたという。…

※「マーガレット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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