日本歴史地名大系 「加越能寺社由来」の解説
加越能寺社由来
かえつのうじしやゆらい
二冊 金沢大学日本海文化研究室編 石川県図書館協会 昭和四九―五〇年刊
解説 上巻には三州寺号帳・延宝年中社寺来歴・寺社由来・貞享二年寺社由緒書上の四点を収載。下巻には三州神号帳・御領国神社来歴・貞享二年神社由来書上・文化三年神社由来書上・御領国外寺社来歴・石川県寺院明細帳が載る。三州寺号帳には富山藩領内の寺庵もあるが、ほかは加賀藩領分のみ。延宝年中社寺来歴には芦峅寺など一二社寺、寺社由来には氷見光禅寺など一五寺しか記載がないが、貞享二年寺社由緒書上は各社寺が個別に提出したものを、加賀藩が基本台帳として利用した。江戸期の社寺について最も網羅的に知ることができる。同書上は宗派別に綴られ、曹洞宗は瑞龍寺触下、真言宗は明王院触下、浄土宗は如来寺触下、日蓮宗は妙成寺触下、浄土真宗は西方が勝興寺触下、東方は瑞泉寺・善徳寺触下などとなっている。神社由来書上は高岡稲荷神社関忠次郎が書上げたもの、三州神号帳は天保六年のもので、各村々にあった小祠が合祀されて記され、より古い姿は正徳社号帳で判明する。
加越能寺社由来
かえつのうじしやゆらい
二冊 金沢大学日本海文化研究室編・井上鋭夫校訂 石川県図書館協会 昭和四九―五〇年刊
解説 上巻は三州寺号帳・延宝年中加越能社寺来歴・寺社由来・貞享二年寺社由緒書上、下巻は加越能三州神号帳・御領国神社来歴・神社由来書上・御領国外寺社来歴・石川県寺院明細帳を収め、日本海文化叢書の第一巻として刊行された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報