芦峅寺(読み)あしくらじ

精選版 日本国語大辞典 「芦峅寺」の意味・読み・例文・類語

あしくらじ【芦峅寺】

  1. 富山県中部、立山町地名立山のふもと、常願寺川沿い雄山神社祈願殿を中心に宗教的結びつきが強いことで知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「芦峅寺」の意味・わかりやすい解説

芦峅寺
あしくらじ

富山県中新川(なかにいかわ)郡立山町(たてやままち)の一地区。常願寺(じょうがんじ)川右岸段丘上に位置し、江戸時代は一山33坊5社人を中心に立山信仰登山の基地宿坊として栄えた。現在、山小屋を経営し、山で生活する者が多い。六地蔵磨崖仏(まがいぶつ)や雄山(おやま)神社祈願殿、「風土記(ふどき)の丘」などがある。

[深井三郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「芦峅寺」の意味・わかりやすい解説

芦峅寺
あしくらじ

富山県南東部,立山町の常願寺川右岸の河岸段丘上の地区。富山市の南東約 20kmのところにある。立山山頂に峰本社をもつ雄山 (おやま) 神社の祈願殿,宿坊があって,岩峅寺とともに立山信仰の基地として栄えた。芦峅寺地区一帯約 25万 km2は立山風土記の丘という史跡公園として整備されており,資料館,旧嶋家住宅 (重要文化財) ,旧有馬家住宅などがあり,周辺にはスキー場,国立立山少年自然の家などがある。

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世界大百科事典(旧版)内の芦峅寺の言及

【立山】より

…立山は平安時代から修験道行者の手で開かれ,室町時代には広く知られるようになった。江戸時代になると,山麓の芦峅寺(あしくらじ)を中心に神仏混淆(こんこう)の宗教的色彩が強まり,死者に会える山として諸国からの登山者を集めた。1972年立山黒部アルペンルート(全長約86km)が完成。…

【立山[町]】より

…富山地方鉄道が通じる中心集落の五百石(ごひやつこく)は松本開開拓地の中心として開けた市場町で,第2次大戦前から製紙や繊維などの工場が進出し,1960年代中ごろには非鉄金属の工場が立地した。常願寺川沿いにある芦峅寺(あしくらじ),岩峅寺は,立山信仰登山の根拠地で,現在も山小屋経営者,山岳ガイドなどが多い。丘陵部では越中瀬戸焼の瓦製造が行われる。…

※「芦峅寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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