労働者ファッショ(読み)ろうどうしゃファッショ(その他表記)Fascio operaio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「労働者ファッショ」の意味・わかりやすい解説

労働者ファッショ
ろうどうしゃファッショ
Fascio operaio

1870年代に結成されたイタリアの社会主義的な労働者結社。パリ・コミューンに触発されてイタリアの諸都市で社会主義者の指導のもとに労働者,職人を結集する団体がつくられ,労働者ファッショの名をとった。ファッショは第1次世界大戦後にムッソリーニが創設した戦闘ファッシ (ファッショの複数) の運動によってファシズム語源となるが,もともとは束とか団という意味で,19世紀後半には主として社会主義者や労働者の結社名あるいは機関紙名に使われ,シチリア・ファッシの場合が特に有名である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android