勘発(読み)カンホツ

デジタル大辞泉 「勘発」の意味・読み・例文・類語

かん‐ほつ【勘発】

《「かんぼつ」とも》過失を責めること。譴責けんせき
「何の故ありてかかる僻事ひがごとを申して事をやぶらんとするぞと―し」〈今昔・二四・二九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「勘発」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぼつ【勘発】

  1. 〘 名詞 〙 おちどを責め立てること。あやまちを譴責(けんせき)すること。かんぱつ
    1. [初出の実例]「応国郡司勘発犯罪人之罪事」(出典類聚三代格‐一七・天長五年(828)八月九日)
    2. 「此(かか)僻事を申て事を壊(やぶ)らむと為るぞと、勘発(かんぼつ)し被仰ける」(出典:今昔物語集(1120頃か)二四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android