かん‐へん【勘返】
- 〘 名詞 〙
- ① 差し戻すこと。また、考え直すこと。方針を変更すること。
- [初出の実例]「自今以後、冝下只称二姓名一不上レ得レ称二家口之辞一、其官荷所レ着、亦冝二勘返一」(出典:類聚符宣抄‐六・弘仁四年(813)九月一日)
- ② 鎌倉幕府の訴訟制度で、引付衆の上申したことが評定所で否決されたとき、もとの引付衆に差戻して再審議すること。
- [初出の実例]「自二評定一被二勘返一沙汰事、不日加二談義一、後日評定可二覆勘申一事」(出典:新式目‐正安二年(1300)七月五日)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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