勘返(読み)かんへん

精選版 日本国語大辞典 「勘返」の意味・読み・例文・類語

かん‐へん【勘返】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 差し戻すこと。また、考え直すこと。方針を変更すること。
    1. [初出の実例]「自今以後、冝只称姓名上レ家口之辞、其官荷所着、亦冝勘返」(出典類聚符宣抄‐六・弘仁四年(813)九月一日)
  3. 鎌倉幕府の訴訟制度で、引付衆の上申したことが評定所で否決されたとき、もとの引付衆に差戻して再審議すること。
    1. [初出の実例]「自評定勘返沙汰事、不日加談義、後日評定可覆勘申事」(出典:新式目‐正安二年(1300)七月五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android