勘録(読み)かんろく

精選版 日本国語大辞典 「勘録」の意味・読み・例文・類語

かん‐ろく【勘録】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 考え記すこと。調べて記録すること。
    1. [初出の実例]「寺家縁起并資財等物、子細勘録、早可牒上者」(出典法隆寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747))
  3. 鎌倉・室町幕府の訴訟制度で、引付衆(ひきつけしゅう)当事者主張理非を評議すること、およびそれをもとに判決草案を作ること。取捨勘録。
    1. [初出の実例]「御沙汰間詮句勘録事」(出典:吾妻鏡‐寛元元年(1243)二月一五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android