勝山藩〈美作国〉(読み)かつやまはん

藩名・旧国名がわかる事典 「勝山藩〈美作国〉」の解説

かつやまはん【勝山藩〈美作国〉】

江戸時代美作(みまさか)国真島(まじま)郡勝山(現、岡山県真庭(まにわ)市勝山)に藩庁をおいた譜代(ふだい)藩。藩校は明善館。出雲街道の要所であるこの地は、南北朝時代から三浦氏の領地であったが、三浦氏が毛利氏に追われたあとは、森氏が支配し、1697年(元禄10)の森氏改易(かいえき)後は天領となっていた。1764年(明和(めいわ)1)、三浦明次(あきつぐ)が三河(みかわ)国西尾藩から2万3000石で転封(てんぽう)(国替(くにがえ))して立藩。以後明治維新まで、鉄鉱山経営を藩財政の柱に、三浦氏10代が続いた。1869年(明治2)に真島藩改称、71年の廃藩置県で真島県となり、その後、北条県を経て76年岡山県に編入された。

出典 講談社藩名・旧国名がわかる事典について 情報

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