勝林院村(読み)しようりんいんむら

日本歴史地名大系 「勝林院村」の解説

勝林院村
しようりんいんむら

[現在地名]左京区大原おおはら勝林院町

東は近江国、西は草生くさお、北は小出石こでし、南は来迎院らいこういんの各村と接する。大原八郷の一。村名は長和二年(一〇一三)、僧寂源(源時叙)がこの地に再建した寺名による。ただし、江戸時代以前に村落としてのまとまりがあったかどうかは明らかでない。

享保一四年(一七二九)の山城国高八郡村名帳に一九六石七斗四合二勺とあり、内訳は梶井門跡領一四六石六斗、同境内分二三石四斗、勝林院領二二石三斗四升六合六勺、来迎院領四石三斗五升七合六勺。また寛文一二年(一六七二)の勝林院村検地帳(勝林院町文書)に一一町七段六畝八歩とあるが、このほか、出作分三町四段八畝二八歩があり、合わせて一五町二段五畝六歩をかぞえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報