売炭翁(読み)バイタンオウ

デジタル大辞泉 「売炭翁」の意味・読み・例文・類語

ばいたんおう〔バイタンヲウ〕【売炭翁】

唐の白居易の詩の題名炭焼き老人が苦労して焼いた炭を、宮中役人勅命だといってただ同然で買い取られてしまうことを詠じた風刺詩新楽府しんがふの一。

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精選版 日本国語大辞典 「売炭翁」の意味・読み・例文・類語

ばいたん‐おう‥ヲウ【売炭翁】

  1. 〘 名詞 〙 炭を売り歩く老人。炭焼きの老翁。ばいたんのおきな。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「市の南に臨みし売炭翁は、冴ゆる一尺の雪を悦ぶ思ひあり」(出典:宴曲・宴曲集(1296頃)一)
    2. [その他の文献]〔白居易‐新楽府売炭翁〕

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