朝日日本歴史人物事典 「勝田竹翁」の解説
勝田竹翁
江戸前期の狩野派の画家。字は養渓(陽渓),沖之丞(隠岐之丞)と称した。竹翁のほか,翠竹庵の別号がある。三河国(愛知県)加茂郡生まれ。絵を狩野長信に学び,寛永7(1630)年将軍徳川家光の御部屋絵師となり,のちに勝田家が表絵師の一家となる基礎を築いた。代表作に「調馬図屏風」(個人蔵),「禽鳥図屏風」(ケルン東洋美術館蔵)がある。<参考文献>河野元昭「勝田竹翁筆唐獅子・牡丹図」(『国華』924号)
(榊原悟)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報