普及版 字通 「勦」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音] ソウ(サウ)・ショウ(セウ)
[字訓] つかれる・ころす

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(巣)(そう)。〔説文〕十三下に「勞(つか)るるなり。春秋傳に曰く、安(いづく)んぞ民を勦(つか)らすことを用ひん」と〔左伝、昭九年〕の文を引く。力はすきの象形字。農事に疲れることをいう。剿と通じ、ころす意にも用いる。

[訓義]
1. つかれる、つからす。
2. つかいきる、つくす。
3. と通じ、たつ、たちきる。
4. 剿と通じ、ころす、つくす、かすめる。

[古辞書の訓]
名義抄〕勦 イタハル・タツ・ツクス・ツキヌ・キル 〔字鏡集〕勦 タツ・イタル・コハシ・ツクス・タカシ

[語系]
勦・・剿tziは同声。は〔説文〕四下に「つなり」とあり、全滅する意。はまた剿に作り、巣のまま取ることをいう。

[熟語]
勦合・勦剛勦殺・勦児勦取勦襲勦除勦捷勦浄勦尽勦窃勦説勦截勦絶勦殄・勦勦討勦撲勦匪勦撫勦捕・勦民勦滅勦掠
[下接語]
脚勦・心勦・清勦

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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