普及版 字通 「匍」の読み・字形・画数・意味 匍9画 [字音] ホ[字訓] はう[説文解字] [金文] [字形] 形声声符は甫(ほ)。〔説文〕九上に「手もて行くなり」とあり、はらばいに行くことを匍匐(ほふく)という。〔詩、風、谷風〕に「そ民に喪(さう)るときは 匍匐して之れを救ふ」とあり、身を以て守りたすける意に用いる。金文に「匍」といい、〔書〕に「佑」、〔左伝〕に「撫」とあるのは、同系の語。[訓義]1. はう、はらばう。2. ころげたおれる、力をつくす。3. 撫と通じ、なでる。[古辞書の訓]〔新字鏡〕匍匐 波良波比由久(はらばひゆく) 〔名義抄〕匍匐 ハラバフ 〔字鏡集〕匍 ハラバヒ[語系]匍bua、匐biuk、伏biukは声近く、匍匐は双声の連語。(敷)phiua、布paも同系、下にしきひろめる意がある。[熟語]匍伏▶ 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報