化物新田(読み)ばけものしんでん

日本歴史地名大系 「化物新田」の解説

化物新田
ばけものしんでん

[現在地名]南区加福かふく

又兵衛新またべえしん新田の西に築かれた。現在は貯木場が面積の三分の二を占め、北を山崎やまざき川が流れる。

「徇行記」には当新田名は記されていないが、笠寺かさでら村の項目に文政五年(一八二二)又兵衛新新田の地先四七町九反の葭山が熱田神宮寺(現熱田区)へ払下げられ、開発の時は地代金一二〇両を上納すべき旨が約され、それまでは葭野年貢を取立てると記されている。同一二年開築され、当栄とうえい新田といわれたが、堤防が切れて長期間荒れるに任された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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