笠寺(読み)カサデラ

デジタル大辞泉 「笠寺」の意味・読み・例文・類語

かさでら【笠寺】

名古屋市南区の地名昔話笠地蔵」にちなむ笠寺観音を本尊とする笠覆りゅうふく寺(通称、笠寺)がある。

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精選版 日本国語大辞典 「笠寺」の意味・読み・例文・類語

かさ‐でら【笠寺】

  1. [ 一 ] ( 本尊の十一面観音が笠をかぶっているところから ) 名古屋市南区笠寺町にある真言宗智山派の寺、笠覆寺(りゅうふくじ)の通称。笠寺観音。
  2. [ 二 ] ( [ 一 ]の寺があるところから ) 名古屋市南区の地名。旧愛知郡笠寺村。旧東海道宮宿鳴海宿との間にある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「笠寺」の意味・わかりやすい解説

笠寺
かさでら

名古屋市南区中東部の地区。旧笠寺村。名古屋鉄道本線本笠寺駅がある。近くにはJR東海道本線笠寺駅があり、国道1号や名古屋高速道路大高線が通じる。真言宗智山(ちさん)派の笠覆(りゅうふく)寺(笠寺観音(かんのん))の本尊木造十一面観音菩薩立像(県指定文化財)は尾張(おわり)四観音の一つ。寺は平安時代藤原兼平(かねひら)の建立したもので、寺宝には国指定重要文化財(色紙墨書妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう))や銅造十一面観音菩薩像など県指定文化財が多い。境内には芭蕉(ばしょう)の句碑宮本武蔵(むさし)の供養碑、織部(おりべ)形灯籠(とうろう)などがある。

[伊藤郷平]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「笠寺」の意味・わかりやすい解説

笠寺
かさでら

愛知県名古屋市南区の北部にある地区。 1921年名古屋市に編入台地が天白川沖積地に接するところに位置し,尾張四観音の一つである笠寺観音の門前町として発展した。笠寺観音は真言宗智山派で,本堂 (1753建立) ,大師堂護摩堂,多宝塔,鐘楼山門が建並んで江戸時代の面影を残し,多くの寺宝がある。境内に松尾芭蕉の句碑,宮本武蔵の碑がある。

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