北(旧村名)(読み)きた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「北(旧村名)」の意味・わかりやすい解説

北(旧村名)
きた

北海道中西部、空知(そらち)支庁(現、空知総合振興局)管内にあった旧村名(北村(むら))。現在は岩見沢(いわみざわ)市の北部を占める地域。2006年(平成18)、空知郡栗沢村(くりさわむら)とともに岩見沢市へ編入。旧村域は石狩(いしかり)川中流左岸の低平地を占める。1893年(明治26)山梨県人北村雄治(1871―1903)が小作人を入れて北村農場を開き、開拓が本格化した。旧村名は彼の姓に基づく。旧村域は低湿地のため再三洪水の害を受けたが、治水工事の進展により、稲作農村として穀倉地帯の一環となった。JR路線、国道とも村域内を通らないが、月形(つきがた)町域の国道275号と、岩見沢(いわみざわ)市域の函館(はこだて)本線、国道12号、道央自動車道との間に挟まれている。

[柏村一郎]

『『北村村史』(1960・北村)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android