北十間川(読み)きたじつけんがわ

日本歴史地名大系 「北十間川」の解説

北十間川
きたじつけんがわ

吾妻橋あづまばし一―二丁目と向島むこうじま一丁目の間から、立花たちばな三丁目と江東区亀戸かめいど八丁目の間まで、隅田川と旧中きゆうなか川を北西から南東へ結ぶ運河。万治年間(一六五八―六一)開削とされる。川幅一〇間で、同じ頃開削の十間川(横十間川)の北にあることから川名が付けられたという。初めは業平なりひら橋の北でよこ(大横川)から東へ分岐する枝流であったが、寛文一二年(一六七二)あるいは同一三年、代官伊奈半十郎により業平橋の北、東岸に堤を築いて締切り、横川から分断された築留堤東方は入堀のようになって鷭御場となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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