精選版 日本国語大辞典 「立花」の意味・読み・例文・類語
たて‐ばな【立花】
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出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
立華とも。いけばなの花形(かぎょう)。江戸前期に2世池坊専好の跡を継いだ専存没後,その子専養を2世専好の門下の安立坊周玉(あんりゅうぼうしゅうぎょく)や十一屋(じゅういちや)太右衛門らが擁立し,寛文年間に立花(たてはな)から立花(りっか)を創出。立花は役枝(やくえだ)を固定化し,胴作(どうづくり)の景の表出を競うものである。その後,表現形式を変化させていったが,明治10年代に池坊専正が胴作を含むすべてを固定化し,現在の正風体(明治)立華が成立した。1962年(昭和37)には新しいいけばなの理論をとりいれた現代立華が制定された。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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…1462年(寛正3),池坊専慶が金瓶に草花数十枝をたてたのを《碧山日録》は,〈皆その妙を嘆ずる也〉とつたえ,1525年(大永5),池坊専応は《二水記》のなかで,〈池坊六角堂執行花上手也〉と記されている。16世紀の中ごろは,いわゆる天文口伝書の時代であるが,《池坊専応口伝》や《専栄花伝書》がつたえるとおり,いろいろの立花(たてはな)の系統が池坊のなかにまとまってゆく時期であった。桃山時代になると,ほかの流派はほとんどみられず,立花を家業とする池坊の位置は定着した。…
…供花を立てる花瓶は水瓶(すいびよう)形で,器ののどの部分が細く口がややひろがっているため,挿した形は花が直立するようになり,器ののどの細い部分につめものをして花を安定させる留め方がしだいにくふうされてきたものであろう。室町末期に成立した〈立花(たてはな)〉が,中心となる枝が直立する形を正式な形としたのは,供花のなかでも水瓶形の器に挿して供える花の形をその源流としているからでもある。夏の季節をのぞいて,中心になるものは樹の枝で直立し,それに他の花材がそえられてゆく初期の立花は,飾る花とはいいながら聖性をもった一瓶の花とみなされていて,中国の挿花とはちがって依代的な花への神聖観のうかがえるのは特徴といえよう。…
… いけばなというと色とりどりの生花をいけるように思われるが,正月の床飾や仏壇の供花(くげ)は常緑樹の枝を中心に花があしらわれる。こういう形の立花(りつか)をもって格式ある〈はな〉とみる感覚は,いまも濃く伝承されている。高野参詣(こうやさんけい)の帰りにはマキ(槙)の枝をいただいてくる。…
…将軍家の保護を得た五山にかわり,林下の大徳寺が社会各層の帰依を得て隆盛に向かうのも,応仁・文明の乱前後からで,《狂雲集》を著した一休は,後世にも大きな影響を及ぼした。 さて武家社会では,将軍家を中心に,諸分野にわたる芸能者がこれに近侍奉仕したのが特徴で,猿楽の音阿弥や作庭の善阿弥・小四郎・又四郎3代,同朋衆では唐物奉行に当たった能阿弥・芸阿弥・相阿弥代,香,茶の千阿弥,立花(たてはな)の立阿弥などの名が知られる。このうち同朋衆は,義持,義教を経て義政の時代に最も活躍するが,とくに唐物同朋は将軍家による唐物収集を担当し,目利(めきき),保管,表装あるいは唐物唐絵をもってする座敷飾に当たった。…
…花道成立以前から行われていた花,草,木を花瓶に〈立てる〉形式から,古くは〈たてはな〉と呼ばれ,室町時代には定式化した。成立当初の〈立花(たてはな)〉の形式と目的は,室内を飾り,それを眺め楽しむということであった。1490年ころになると,花瓶に〈立て〉られる種々の草木のうち,その中心となるものを〈しん〉(心,身,真)と呼び,それに添えるものを〈下草〉と呼んで,それぞれの約則名によって立てられるようになった。…
…いけばなのなかの立花の啓蒙的な伝書。《古今立花大全》ともいう。…
…1462年(寛正3),池坊専慶が金瓶に草花数十枝をたてたのを《碧山日録》は,〈皆その妙を嘆ずる也〉とつたえ,1525年(大永5),池坊専応は《二水記》のなかで,〈池坊六角堂執行花上手也〉と記されている。16世紀の中ごろは,いわゆる天文口伝書の時代であるが,《池坊専応口伝》や《専栄花伝書》がつたえるとおり,いろいろの立花(たてはな)の系統が池坊のなかにまとまってゆく時期であった。桃山時代になると,ほかの流派はほとんどみられず,立花を家業とする池坊の位置は定着した。…
…供花を立てる花瓶は水瓶(すいびよう)形で,器ののどの部分が細く口がややひろがっているため,挿した形は花が直立するようになり,器ののどの細い部分につめものをして花を安定させる留め方がしだいにくふうされてきたものであろう。室町末期に成立した〈立花(たてはな)〉が,中心となる枝が直立する形を正式な形としたのは,供花のなかでも水瓶形の器に挿して供える花の形をその源流としているからでもある。夏の季節をのぞいて,中心になるものは樹の枝で直立し,それに他の花材がそえられてゆく初期の立花は,飾る花とはいいながら聖性をもった一瓶の花とみなされていて,中国の挿花とはちがって依代的な花への神聖観のうかがえるのは特徴といえよう。…
…いけばなのなかの立花の啓蒙的な伝書。《古今立花大全》ともいう。…
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