向島
むかいしま
広島県南東部,尾道水道 (最狭部約 200m) を隔てて尾道市街地と向かい合う島。南側に高く,高見山 (283m) が最高点で,テレビ中継所が置かれている。北側に旧塩田 (1955廃止) や紡績工場,造船所などがある。水道の東側に 1968年完成の尾道大橋がある。 1970年島の東半部 (旧向東町) が,2005年には西半分 (旧向島町) が尾道市に編入された。南部の立花は気候温暖で花卉の栽培が盛んな長寿村として知られる。 1983年 12月因島大橋が完成。西瀬戸自動車道で本州,因島と結ばれる。面積 22.37km2。人口2万 7259 (1996) 。
向島
むかいしま
広島県南東部,尾道市南部の旧町域。向島の西半分と岩子島 (いわしじま) から成る。 1950年向島西村を改称して町制。 1954年岩子島村,1955年立花村を編入。 2005年尾道市に編入。かつて漁業と塩田の町であったが,現在は大小の造船所が立地し,ミカン,花卉の栽培も行なわれる。向島と橋で結ばれる岩子島は,ミカンが栽培され,海水浴でにぎわう。高見山山頂は眺望に優れ,付近は瀬戸内海国立公園に属する。
向島
むこうしま
山口県南部,三田尻湾口西部,周防灘に浮ぶ島。防府市に属する。最高所は錦山 (354m) 。南部は三郡変成岩で,北部は花崗岩から成る。本土との間の狭い水道に錦橋がかかり,郷ヶ崎などの漁業集落がある。一帯は,タヌキの生息地として天然記念物に指定されている。面積 7.95km2。人口 2052 (1996) 。
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むこうじま むかふじま【向島】
[一] (隅田川の
向こう岸に島のように見えたところからの称) 東京都
墨田区、隅田川の東岸にある地名。江戸時代に
天領となる。郊外の
景趣に富み、
墨堤の桜・百花園・三囲
(みめぐり)社・
牛島神社などが知られた。
[二] 旧東京市三五区の一つ。昭和七年(
一九三二)
成立。同二二年本所区と
合併して墨田区の北部となる。商工業地域を
形成。
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向島
広島県尾道市、幅約300メートルの尾道水道を挟み、尾道市街に向かい合う島。「むかいしま」と読む。面積約22.23平方キロメートル。しまなみ海道により本土と結ばれている。西側にある岩子(いわし)島との間は向島大橋で結ばれる。
向島
佐賀県唐津市肥前町、星賀港から北へ約5キロメートルに位置する玄海諸島の島。「むくしま」と読む。面積約0.3平方キロメートル。島南部のクラマ岳には灯台が設置され、定期船の発着所付近には海水浴が楽しめるビーチがある。
向島
山口県防府市南部に位置する架橋島。「むこうしま」と読む。同市の南海岸と、ごく狭い水道を挟んで向かい合う。かつては製塩工場が置かれた。ホンドタヌキの生息地。
向島
香川県丸亀市、塩飽(しわく)諸島の本島笠島地区北方に位置する花崗岩の無人島。「むかいじま」と読む。
向島
長崎県諫早市南部、橘湾北部に位置する無人島。「むこうじま」と読む。
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むこうじま【向島】
東京都墨田区北西部の地名。向島1~5丁目,東向島1~6丁目からなる。かつては旧向島区全域を指したが,同区は1947年本所区と合併,墨田区の一部となった。隅田川東岸にあり,浅草側から隅田川を隔てて島のように見えるために地名が起こったといわれる。江戸中期までは将軍家の御鷹場で,水田も広がっていた。木母(もくぼ)寺,牛島(牛御前(うしのごぜん))神社,三囲(みめぐり)神社,弘福寺,長命寺,白鬚神社があり,享保年間(1716‐36)に将軍吉宗が堤の上に桜を植えさせてからは花の名所となり,料理茶屋も建ち並んだ。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報