北条随時(読み)ほうじょう・ゆきとき

朝日日本歴史人物事典 「北条随時」の解説

北条随時

没年元亨1.6.23(1321.7.18)
生年:生年不詳
鎌倉末期の鎮西探題定宗の子。遠江守。父は肥前国守護であったが,父の死後肥前国守護は鎮西探題金沢(北条)実政,その子政顕が兼任していた。その間随時は,肥後国(熊本県)小国郷,肥前国高来西郷山田庄領家職,惣地頭職を保有していた。政顕の後任として,文保1(1317)年に鎮西探題に就任したが,在任中の元亨1(1321)年博多で没した。所領を有していた小国郷の満願寺境内に,随時のものと伝えられる五輪塔がある。随時が鎮西探題在任中は肥前国守護を兼帯していた。<参考文献>瀬野精一郎『鎮西御家人の研究

(瀬野精一郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北条随時」の解説

北条随時 ほうじょう-ゆきとき

?-1321 鎌倉時代武将
文保(ぶんぽ)元年(1317)鎮西探題となり,肥前守護を兼任した。元亨(げんこう)元年6月23日死去。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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