北欧審議会(読み)ほくおうしんぎかい(英語表記)Nordic Council

知恵蔵 「北欧審議会」の解説

北欧審議会

北欧(ノルディック地域)の5カ国(スウェーデンデンマークノルウェーフィンランドアイスランド)及び3つの自治地域(デンマークのフェロー諸島及びグリーンランド、フィンランドのオーランド島)でつくる協力機構。北欧審議会は1952年に発足した各国国会議員の機構で、コペンハーゲンに事務局を置く(かつてはストックホルム)。総勢87人の各国議員と、補充的に各国若干名の政府代表から成る。加盟国相互間の法律的・文化的・社会的協力など、広範な分野についての国際協力を組み立てる。北欧閣僚理事会は71年、先行していた議会間の協力(北欧審議会)の後を追うかたちで設立された。協力分野に応じてそれぞれ異なった閣僚が会合に出席する。事務局はコペンハーゲン。協力分野は、文化・教育・経済・環境・労働市場・社会福祉・法律など、市民生活のあらゆる局面に及ぶ。北欧審議会と北欧閣僚理事会は一心同体の関係にあり、その2つが相まって、北欧諸国の教育制度や社会福祉制度、法律制度は、かなり統一されたものとなっている。

(最上敏樹 国際基督教大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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