会合(読み)かいごう

精選版 日本国語大辞典「会合」の解説

かい‐ごう クヮイガフ【会合】

〘名〙
① 相談、討議などのために人が集まること。その集まり。集合。寄り合い。
※中右記‐嘉保二年(1095)四月五日「今日賀茂行幸点地也。仍諸司等相催、於陽明門下会合由、先所下知也」 〔曹植‐七・哀詩〕
② 一つに寄り合うこと。一つに合わせること。交わること。また、めぐりあわせ。
※小学読本(1873)〈田中義廉〉四「二線以上の、互ひに会合するとき、相合ふ処に角度をなす」
③ 交合すること。性交。交接。会交。
※古今著聞集(1254)一一「ま男して会合したる所などさまざまにかきて」
④ 二個以上の同種分子またはイオンが、通常の化学結合によらないで、一つの結合単位となる現象。
⑤ ある惑星が、地球から見て太陽と同方向にある、すなわち、太陽と惑星の黄経が一致する時刻。また、そうなった状態。合(ごう)。→衝(しょう)

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日本大百科全書(ニッポニカ)「会合」の解説

会合
かいごう
association

同一物質の2個以上の分子が、液相あるいは気相中で接近し、一つの粒子のようになる現象をいう。2分子からなる場合を二量体、3分子からなる場合を三量体などとよぶ。分子量、導電率、粘度、双極子モーメント、振動スペクトルなどの測定値に、単量体の存在を前提とすれば異常な値が現れるので、会合がおこっていることを推定できる。溶液で会合が進行すると会合コロイドミセル)を生ずる。会合体の生成には、疎水性基の分子間力や、カルボキシ基やヒドロキシ基の水素結合力などが寄与している。溶液中で陽イオンと陰イオンとが接近してイオン対(つい)を生ずる現象も会合の一種である。イオン対の場合は静電相互作用の寄与が大きい。

[岩本振武]

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化学辞典 第2版「会合」の解説

会合
カイゴウ
association

2個以上の同じ分子が結合して,1個の分子のように行動する現象.通常は,2分子または3分子のことが多く,それぞれ二量体三量体とよばれる.会合は多くても10個程度で,それ以上は分子結晶と考えられ,会合とはいわない.これは分子間の結合の性格によるもので,ほとんどが水素結合によっている.水,アルコール,有機酸アミノ酸などで顕著である.凝固点降下沸点上昇の変化で観察されるほか,分光学的方法や電気的方法からも検出される.励起状態のみで出現する会合状態をエキシマーとよび,蛍光スペクトルから観察される.

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デジタル大辞泉「会合」の解説

かい‐ごう〔クワイガフ〕【会合】

[名](スル)
相談・討議などのために人が寄り集まること。また、その集まり。寄り合い。
ごう2
同種の分子またはイオンが集まって、水素結合分子間力などの比較的弱い結び付きにより、一つの分子またはイオンのように動くこと。
[類語](1会議集会寄り合い集まりミーティング座談会集いまどい団欒協議評議商議審議合議会談話し合い討論相談打ち合わせ討議謀議密議衆議シンポジウムディスカッションパネルディスカッションフォーラムフォーラムディスカッションディベート

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世界大百科事典 第2版「会合」の解説

かいごう【会合 association】

同種の分子2個以上が比較的弱い分子間力によって集合し,一つの単位として行動している状態。また,このような単位を会合体という。会合体を構成している分子の数(会合度)が少ないとき,その数によって二量体,三量体などと呼ぶ。会合を起こす分子には,水,アルコールのように水酸基をもつものが多い。また,ギ酸酢酸安息香酸などの有機酸,フッ化水素のような無機酸でよく研究されていて,これらでは水素結合によって会合している。

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普及版 字通「会合」の解説

【会合】かいごう(くわいがふ)

集まりあう。・曹植〔七哀詩〕、各勢ひを異にす 會合、何れの時にか諧(かな)はん はくは西南の風と爲り 長くいて君の懷(ふところ)に入らん。

字通「会」の項目を見る

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