北海道旅行日誌(読み)ほつかいどうりよこうにつし

日本歴史地名大系 「北海道旅行日誌」の解説

北海道旅行日誌
ほつかいどうりよこうにつし

一冊 矢田部良吉稿 明治一一年

解説 原本は不明。東京大学教授・教育博物館長の著者が、明治一一年七―八月同大学教授でアメリカ人動物学者E・S・モースに同行して行った道南旅行の日誌旅程等はモース「日本その日その日」(平凡社東洋文庫)一二―一四章と重なる。日誌は簡潔であるが、専門の植物はじめ動物、考古遺物、アイヌ語アイヌの生活などにわたる。函館では英国人で探検家、のち企業家として多くの業績を残し、道内旅行も繰返したT・W・ブラキストンとも交流している。国立科学博物館所蔵の写本を底本として鵜沼わか編著「モースの見た北海道」(北海道出版企画センター刊)収録

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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