日本歴史地名大系 「北王子村」の解説 北王子村きたおうじむら 大阪府:堺市北王子村[現在地名]堺市鳳東(おおとりひがし)町一―四丁・同七丁・鳳中(おおとりなか)町九―一〇丁・鳳西(おおとりにし)町一丁・同三丁など大鳥(おおとり)村の南に位置し東西に長い村。村の中央部やや東寄りを熊野街道が通る。大鳥郡に属する。地名は熊野九十九王子の一、大鳥居(おおとりい)王子があったことにちなむという(大阪府全志)。建仁元年(一二〇一)一〇月の「後鳥羽院熊野御幸記」に「大鳥居新王子」とみえ、六日境(さかい)王子に参ったのちに同王子に参詣している。また「四辻殿御記」(「民経記」所収)では「大鳥新王子」とみえ、承元四年(一二一〇)四月二二日、修明門院一行が大鳥社奉幣後参詣している。王子社跡はつまびらかでないが、明治六年(一八七三)大鳥神社境内に移された大鳥美波比(おおとりみはい)神社にあてる説もある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by