普及版 字通 「匣」の読み・字形・画数・意味
匣
7画
[字訓] はこ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は甲(こう)。〔説文〕十二下に「匱(はこ)なり」とあり、貴重品を収める小箱をいう。〔淮南子、精神訓〕に「夏后氏の(くわう)を(たも)つは、匣匱(かふき)して之れをす。寶の至りなればなり」とみえる。
[訓義]
1. はこ、こばこ、手ばこ、くしげ。
2. と通じ、けもののおり。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕匣 ハコ 〔立〕匣 ハナヒツ
[語系]
匣・heapは・篋khyapと声義が近い。また緘keam、函hamも同系の語である。
[熟語]
匣印▶・匣匱▶・匣剣▶・匣子▶・匣児▶・匣中▶・匣▶・匣炮▶・匣裏▶・匣竜▶
[下接語]
鏡匣・玉匣・硯匣・妝匣・箱匣・宝匣
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報