十九文(読み)ジュウクモン

デジタル大辞泉 「十九文」の意味・読み・例文・類語

じゅうく‐もん〔ジフク‐〕【十九文】

十九文屋で売る品物の意》とるに足りない、価値のないもの。安物
「其弟子どもがたんとあれど、どれとっても―」〈胆大小心録

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精選版 日本国語大辞典 「十九文」の意味・読み・例文・類語

じゅうく‐もんジフク‥【十九文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「十九文店」で売る品物の意 ) 安物。価値のないもの。とるにたりないもの。
    1. [初出の実例]「下女かがみ何でもかでも十九文」(出典:雑俳・川柳評万句合‐安永二(1773)仁四)
  3. じゅうくもんみせ(十九文店)」「じゅうくもんや(十九文屋)」の略。
    1. [初出の実例]「十九文棒で取り巻き買て居る」(出典:雑俳・川柳評万句合‐安永元(1772)義五)
  4. じゅうくもんげた(十九文下駄)」の略。
    1. [初出の実例]「とうふやへそののち来たは十九文」(出典:雑俳・鱗舎評万句合‐明和七(1770)津)

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