日本歴史地名大系 「十九淵村」の解説 十九淵村つづらふちむら 和歌山県:西牟婁郡白浜町十九淵村[現在地名]白浜町十九渕(つづらふち)北は庄川(しやがわ)村、南は芝(しば)村、東は富田(とんだ)川と日置(ひき)川の分水界を境に久木(ひさぎ)村(現日置川町)、西は富田川を隔て吉田(よしだ)村。富田川左岸の沖積地に開かれた村で、集落は熊野街道大辺路に沿って散在する。「続風土記」に「川屈曲して羊腸の如し、因りて十九淵の名起る、文字古くは葛(つづら) 淵(ぶち)と書くを正しと云ふへし」と記され、戦国時代は富田川の東南の地域を支配した内川氏の勢力が及んだと伝える。慶長検地高目録には「葛淵村」と記され、村高二六三石余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報