庄川(読み)しょうがわ

  • しょうがわ シャウがは
  • しょうがわ〔シヤウがは〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

富山県西部,砺波市南部の旧町域。庄川砺波平野に出る地点にある。 1952年東山見 (ひがしやまみ) 村,青島村,雄神 (おかみ) 村,種田村の4村が合体して町制。 2004年砺波市と合体。中心地区の金屋扇状地の扇頂部を占め,古くから庄川上流五箇山に通じる谷口集落として,また飛騨山地からの流材の集散,および製材木工の町として発展してきた。 1930年に完成した小牧ダムによって流材は姿を消したが,ケヤキ,トチノキ,マツを材料にした白木地模様の木工品は伝統工芸品として受け継がれている。旧種田村地区は良質の種籾の産地。庄川峡,庄川温泉郷が知られるほか,五箇山への観光基地でもある。
岐阜県富山県西部を貫流して富山湾に注ぐ川。全長 115km。岐阜県北西部にある烏帽子岳 (1625m) に発し,飛騨山地を深く刻み北流,砺波市南部の金屋付近山地を出て砺波平野を形成し,さらに北流して射水市で富山湾に注ぐ。河水は 1940年に建設された金屋の取水口の庄川合口ダムから毛細管状に砺波平野の灌漑用水路に供給されている。庄川峡渓谷美と温泉で知られる。包蔵水力が豊富で,御母衣ダム,鳩ヶ谷ダム,椿原ダム,祖山ダム,小牧ダムなど多くのダムがある。ダム建設の影響で土砂運搬が減じ,下流の河床低下が著しい。上流部の岐阜県白川郷や富山県五箇山合掌造民家などで知られている。

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百科事典マイペディアの解説

富山県西部の川。上流を白川,下流を射水川ともいう。長さ115km。流域面積1180km2。岐阜県中部の飛騨高地に発し,峡谷をなして曲流しつつ北流,砺波(となみ)平野に出て大きな扇状地をつくり,新湊市(現・射水市)で富山湾に注ぐ。江戸時代にはサケ・アユなどの漁労が行われ,渡船場があった。包蔵水力が大きく,電源開発の進行とともに御母衣(みほろ)ダム,小牧ダムなどのダムが次々に建設された。下流の用水は砺波平野の大部分を灌漑(かんがい)。
→関連項目新湊[市]大門[町]砺波[市]富山[県]富山平野

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世界大百科事典 第2版の解説

岐阜県中部,飛驒高地の烏帽子(えぼし)(1625m)に源を発し,北流して富山県に入り富山湾に注ぐ川。幹川流路延長115km,全流域面積1180km2。下流部で広大な扇状地(砺波(となみ)平野),河口沖合にみごとな海谷を形成する。古くは西側を並行して流れる小矢部川を合わせ射水(いみず)川と呼ばれていた。上流は深い谷を刻み,白川郷五箇山(ごかやま)などの山村は長い間隔絶された地域であったが,豊富な水量を利用する電源開発によってしだいに開けた。

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大辞林 第三版の解説

岐阜県北西部の烏帽子岳えぼしだけ付近に源を発し、北流して富山湾に注ぐ川。長さ115キロメートル。中流に白川郷・五箇山の秘境がある。また、御母衣みぼろダムなど多くの発電用ダムがある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

富山県西部を流れる川。岐阜県北西部の烏帽子岳(一六二五メートル)に発し、礪波平野に扇状地を形成して、新湊市で富山湾に注ぐ。上流は飛騨高地に渓谷を形成し、御母衣(みほろ)ダムなどの発電用ダムがある。また、流域の谷盆地には合掌造りの民家で知られる白川郷・五箇山などの山村がある。全長一三三キロメートル。雄神川。白川。

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世界大百科事典内の庄川の言及

【砺波平野】より

…富山県西部の平野。飛驒高地から北流する庄川と小矢部川によって造成された複合扇状地であるが,庄川扇状地が大部分を占める。現在,庄川は砺波平野の東部を北流しているが,古くははんらんによってしばしば流路を変更した。…

【富山平野】より

… 呉西平野は射水(いみず)平野,砺波(となみ)平野,氷見(ひみ)平野(低地)より構成されている。射水平野は,西は小矢部(おやべ)川,東は神通川,南は高岡市の古城公園付近と射水丘陵の北縁を結んだ線以北の低湿な平野で,小矢部川,庄川,下条(げじよう)川,鍛冶川,神通川などの諸河川で造成された複合三角州である。射水平野は県内で最も広大な湿田地帯で農作業が困難なうえ,しばしば冠水して生産も不安定だったため,大正末期ごろから乾田化への努力がなされてきた。…

※「庄川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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