十分一山(読み)じゆうぶいちやま

日本歴史地名大系 「十分一山」の解説

十分一山
じゆうぶいちやま

白竜はくりゆう湖を中心とする大谷地おおやちの東北、たかツムジ山の峰続きで、西麓を鳥上とりあげ峠とよび米沢街道が通る。十分一の名は、近世初頭金山が栄えた時代に十分一役所があり、鉱山に入ってくる品物に対し役銭を取立てたことにちなむ。鉱山は寛永一九年(一六四二)いったん廃止封鎖されたが、その後もときどき採掘されていたらしく、山腹に享保一一年(一七二六)墓石も残る。米沢盆地北部の主要出入口でもあったため、寛文四年(一六六四)番所が設けられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android