…二幅(ふたの)(約68~76cm)の広袖で,胸ひも,菊綴(きくとじ)があり,両わきは縫いふさいである。元来は家の中で小袖の上にはおって着る私服であったと思われるが,江戸時代になってからは中間,小者の服装として,十徳四幅袴(じつとくよのばかま),すなわち下に四幅のたっつけのような袴をはき,その上へ布の十徳を放着(はなちぎ)にして帯をするのがきまった形となった。将軍家の駕籠舁(かごかき)は,この姿であったという。…
※「十徳四幅袴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」