十方院(読み)じつぽういん

日本歴史地名大系 「十方院」の解説

十方院
じつぽういん

[現在地名]峰山町字新治 古屋敷

山号仏土山、曹洞宗、本尊釈迦牟尼仏。

寺伝によれば、建武年間(一三三四―三八)摂津国有馬ありま(現兵庫県)の通玄寂霊(永沢寺開山)が分寺としてこの地に永谷ようこく寺を建てたのに始まるという。永谷寺は戦国時代の兵乱に焼かれたが、寛永年間(一六二四―四四)宮津智源ちげん寺開山心庵によって再建され、十方院と改称したという。ちなみに、天和二年(一六八二)の丹後国寺社帳に「洞宗 新治村 十方院」とみえ、延享二年(一七四五)の新治村明細帳(「中郡誌稿」所引)に「禅曹洞宗 十方院但前ニハ仏土山永谷寺」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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