十番丁(読み)じゆうばんちよう

日本歴史地名大系 「十番丁」の解説

十番丁
じゆうばんちよう

[現在地名]高松市番町ばんちよう五丁目

中野なかの天満宮の西側に沿った南北約一二〇間、西片側だけの戸数一一軒(鶴林寺南の二軒を含む)武家屋敷で、北は九番丁、南は天神前てんじんまえ武家屋敷、西は宮脇みやわき(天保一五年城下図)。天明年間(一七八一―八九)まで寺社用地であったが、文化(一八〇四―一八)初年までに造成された(天明年間城下図・文化年間城下図)。しかし十番丁の呼称は明治初年に至るまでみえない。天明年間城下図・天明七年高松藩分限帳によると、北から師岡武助(馬廻)・勝橋平四郎(留守居)・寺島彦右衛門(同)・三木宗太夫(中寄合上)・村山修輔(小寄合)らの屋敷があり、一〇〇石以上一人、一〇〇石未満一一人の下級武士の居住区であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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