十進記号法(読み)じっしんきごうほう(その他表記)decimal notation

図書館情報学用語辞典 第5版 「十進記号法」の解説

十進記号法

「じっしんきごうほう」と読む.1桁上がるごとに10倍になる十進法の原理に基づき,10個の数字を用いた純粋記号法.1桁レベルの10区分を類,2桁レベルの100区分を綱,3桁レベルの1000区分を目(もく)と呼称する.現実には,数字のみではなく,ピリオドなどごくわずかな種類の記号も含むことが多い.デューイ十進分類法が代表例である.この記号法以外に,文字だけ,あるいは文字と数字を組み合わせて用いる非十進記号法がある.十進記号法は,その他の記号法に比べて順序性が最も明快であり,記号の順序を理解しやすいという点で優れている.ただし,区分肢が10個しかないという制約からくる記号配分上の欠点がある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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