日本十進分類法(読み)ニホンジッシンブンルイホウ(その他表記)Nippon Decimal Classification(NDC)

デジタル大辞泉 「日本十進分類法」の意味・読み・例文・類語

にほん‐じっしんぶんるいほう〔‐ジツシンブンルイハフ〕【日本十進分類法】

図書分類法の一。米国デューイの十進分類法を参考にして、日本考案された十進分類法。NDCNippon Decimal Classification)。→十進分類法

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精選版 日本国語大辞典 「日本十進分類法」の意味・読み・例文・類語

にほん‐じっしんぶんるいほう‥ジッシンブンルイハフ【日本十進分類法】

  1. 〘 名詞 〙 図書分類法の一つ。三桁の数字を用いて図書を分類しようというもの。アメリカのM=デューイの十進分類法にならい、昭和四年(一九二九森清が考案。略称NDC。

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図書館情報学用語辞典 第5版 「日本十進分類法」の解説

日本十進分類法

記号法はデューイ十進分類法を応用し,主類区分はカッターの展開分類法にならい,日本の図書館に適合するように,しかも和洋図書共用を意図して編纂された日本の代表的な一般分類表.1929(昭和4)年初版から1942(昭和17)年5版までは,森淸の個人編著として間宮書店から刊行されたが,1948(昭和23)年以後,日本図書館協会が編集,刊行を継承している.最新版は2014(平成16)年刊の新訂10版である.十進記号法を採用し,0~9のアラビア数字ピリオドを用いる.実質1桁および2桁記号の場合には,0を付加して最低3桁の記号とし,3桁を超える場合は,3桁目と4桁目の間にピリオドを置く.列挙型分類法であるが補助表を持ち,部分的に記号の合成が可能である.補助表には,一般補助表と固有補助表がある.一般補助表はかなりの程度共通的に適用できるものをいい,形式区分など3種4区分がある.固有補助表は,一つの類の中で部分的に適用されるものをいい,10種類ある.また相関索引を合わせ持つ.新訂8版以後機械可読版も利用できる.全国的に,かつあらゆる館種で広く使用されている.JAPAN/MARCを始めとする国内の各種MARCにも採用されている.

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百科事典マイペディア 「日本十進分類法」の意味・わかりやすい解説

日本十進分類法【にほんじっしんぶんるいほう】

Nippon Decimal Classification,略してNDC。森清が創案し,1929年間宮不二雄が刊行した図書分類法。米国の十進分類法(DC)を日本向きに改編。1950年から日本図書館協会編となり,新訂8版は1978年発行。分類番号は0総記,1哲学・宗教,2歴史・地理,3社会科学,4自然科学,5工学・技術,6産業,7芸術,8語学,9文学。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「日本十進分類法」の意味・わかりやすい解説

日本十進分類法
にほんじっしんぶんるいほう

図書分類法

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世界大百科事典(旧版)内の日本十進分類法の言及

【図書分類法】より

…これに対しデューイ創案の分類法は,新しい領域の拡大に展開が便利であるだけでなく,開架制に伴い分類目録と書架分類の一致をはかるという目的も達せられた。これをモデルに,森清は《日本十進分類法Nippon Decimal Classification》(略号NDC)を考案した(1929)。その構成は(0)総記,(1)哲学,(2)歴史,(3)社会科学,(4)自然科学,(5)工学・技術,(6)産業,(7)芸術,(8)語学,(9)文学である。…

※「日本十進分類法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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