千屋郷(読み)ちやごう

日本歴史地名大系 「千屋郷」の解説

千屋郷
ちやごう

和名抄」高山寺本は「知夜」、東急本は「知也」の訓を付す。「大日本史国郡志」は「今郡西北有千谷小千谷千谷沢諸村」とし、「後称千屋郡」と記す。「日本地理志料」も千屋郡の呼称について「謂郷為郡皆戦国濫称也」とする。「大日本地名辞書」は小千谷おぢや町に接して千谷ちや千谷川ちやがわ(現小千谷市)地名が残ることから同近辺を当郷の本拠とし、また西方渋海しぶみ川の谷に千谷沢ちやざわ(現刈羽郡小国町)があるので、現小千谷市とその周囲を含むのは明白としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の千屋郷の言及

【小千谷[市]】より

…1980年小栗田に国立小千谷脳卒中リハビリテーション・センターが開業した。【磯部 利貞】
[歴史]
 現在の市街地の南西の茶郷から北方の千谷に向けて流れる茶郷川の流域の沖積平野が開発されて《和名抄》にみえる〈千屋郷〉となり,小千谷のはじまりとなった。小千谷とは〈千谷〉の一部につけられた地名から発している。…

※「千屋郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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