魚沼郡(読み)いおぬぐん

日本歴史地名大系 「魚沼郡」の解説

魚沼郡
いおぬぐん

和名抄」東急本は「伊乎乃」と訓を付す。「延喜式」民部省には「イヲヌ」、同書神名帳には「イオノ」と訓を付す。東は陸奥国、南は上野国・信濃国、北は蒲原かむはら郡、西は古志こし郡・三島みしま郡・頸城くびき郡に接する。魚野うおの川との合流地点より上流の信濃川と魚野川・末沢すえざわ川の流域で、現在の北魚沼きたうおぬま郡・中魚沼郡南魚沼郡・十日町市・小千谷おぢや市にあたる。初め越中国に属し、大宝二年(七〇二)三月他の三郡とともに越後国に編入された(「続日本紀」同年三月一七日条)。「和名抄」は賀祢かね那珂なか剌上やぶかみ千屋ちやの四郷を記す。「延喜式」神名帳には「魚沼イヲヌノ神社」「大前オホサキノ神社」「坂本サカモトノ神社」「伊米イメノ神社」「川合カハアヒノ神社」の小五座を載せる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android