千布村(読み)ちふむら

日本歴史地名大系 「千布村」の解説

千布村
ちふむら

[現在地名]佐賀市金立町きんりゆうまち大字千布

西千布と東千布に分れ、西は才淵さいふち川、東は久富ひさどみ村、北は金立かなたて村に接し、南は友貞とぶさ(久富村に属する)に接する。西千布の一部はいち川にも接する。

永徳四年(一三八四)今川仲秋の書下(河上神社文書)の中に「肥前国佐嘉上庄内千布絽仁房跡五段」という記述があり、少しさかのぼって建武元年(一三三四)の左兵衛尉康清奉書(同文書)にも千布絽仁という人物名があって、河上神社と所領について争っていることがわかる。これらからみて遅くとも鎌倉末期には千布なる地名が存在したことが裏付けられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android