千種新田(読み)ちくさしんでん

日本歴史地名大系 「千種新田」の解説

千種新田
ちくさしんでん

[現在地名]富津市千種新田

岩瀬(いわせ)村の北に位置し、房総往還が通る。富津洲から磯根(いそね)崎にかけて砂丘地は中世に千種の浜と称されていたらしく、法印定円は「咲匂ふ千種の浦のしほ風に春はいろいろのなみそ寄せ来る」などと詠んでおり、読人知らずの一作に「いろいろの貝ありてこそひろはるれ千種の浜をあさるまにまに」がある。文明一八年(一四八六)聖護院道興が「千種の浜」で色貝を拾い、「野路つゝく千くさの浜のうつせ貝海さへ秋の色に出けり」と詠んでいる(廻国雑記)。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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