精選版 日本国語大辞典 「一作」の意味・読み・例文・類語
いっ‐さく【一作】
- 〘 名詞 〙
- ① 同じ耕地に、一年に一回作物を作ること。一毛作。〔運歩色葉(1548)〕
- ② 一つの作品を製作すること。また、その製作物・作品。
- ③ 自分ひとりである行為をなすこと。また、その結果生み出されたもの。自分の意見、自分ひとりで作った作品。
- [初出の実例]「Issacuuo(イッサクヲ) ユウ〈訳〉自分の意見、自分の言葉を言う」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ④ 二つ以上の物を同時に作ること。また、同時に作ったもの。あるいは二つ以上のことを同時にすること。
- [初出の実例]「開聞は筆者の作、開眼は為手の態(わざ)成るべし。両条一作の達人に於いては、是非あるべからず」(出典:三道(1423))
- ⑤ 一趣向。ひとくふう。
- [初出の実例]「ものをかりそめにのたまふ事も一作ありてしほらしき大名也」(出典:随筆・戴恩記(1644頃)上)