コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

秣場 マグサバ

デジタル大辞泉の解説

まぐさ‐ば【×秣場】

秣を刈り取る草地。特に、一定地域の農民が共同で使用した草地。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

まぐさば【秣場】

秣を刈りとる野原。入会地である場合が多い。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

秣場
まぐさば

江戸時代、飼料・肥料採取を目的とした原野。は牛馬など家畜の飼料にあてる草をいい、秣場は本来それらの草を採取する場所をさすが、田畑の肥草(こえくさ)(刈敷(かりしき))を採取する場も秣場と混同して称した。それは、戦国時代以来の戦乱の終結とともに、江戸初期には軍馬の需要が減ってその数が漸減したことと、新田開発による刈敷の需要が増加したこととが相まって、秣場が刈敷採取の場に変化したにもかかわらず、秣場の名称だけは相変わらず残ったような事情が一因にあげられる。しかし軍馬は減っても、旅客や貨物の運搬に街道を往来する荷馬は絶えることがなく、商品経済の発展とともにその需要は増したから、これらの荷馬および農耕牛馬を飼育する所では、本義の秣場として利用されたことはいうまでもない。なお、秣場は通常、村・集落単位の入会(いりあい)場であることが多い。[飯岡正毅]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の秣場の言及

【村中入会】より

…日本の近世期における農用林野利用の一形態。小農が自立して本百姓となり,本百姓(高持百姓)を村落構成員とする近世村落(小農村落)が成立すると,自立した本百姓の生産・生活を維持・補強するために,村落構成員(本百姓)のすべてが村落規制のもとにある入会地(刈敷山(かりしきやま),柴山,秣場(まぐさば),萱場(かやば)など)に対して共同の利用権を持つ。このような農用林野の利用形態が村中入会で,林野に対する近世領主権の支配の確立と,そのもとにおける小農の本百姓への自立とをまって,はじめて成立する。…

※「秣場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

秣場の関連キーワード松平乗邑地方文書村中入会採草地本公事切絵図出入筋入会地入会野原野高

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android