千観(読み)せんかん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「千観」の解説

千観 せんかん

918-984* 平安時代中期の僧。
延喜(えんぎ)18年生まれ。天台宗。園城(おんじょう)寺で出家。のち摂津箕面(みのお)山(大阪府)に隠遁し,摂津安満(あま)(大阪府)金竜寺にすんだ。もっぱら浄土往生の行にはげみ,「極楽和讃」をつくり,民衆をみちびいた。永観元年12月13日死去。66歳。俗姓は橘(たちばな)。著作に「十願発心記」「八箇条起請」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の千観の言及

【和讃】より

…当時の作品として明証のあるものは少なく,詳細は判明していないが,法会の中で,声明(しようみよう)の旋律に乗せて諷誦したのが人々の共感を得たらしい。《今昔物語集》は,空也の弟子千観(918‐983)が〈阿弥陀ノ和讃ヲ造ル事,廿余行也,京・田舎ノ老小・貴賤ノ僧,比ノ讃ヲ見テ,興ジ翫テ,常ニ誦スル〉と伝えている。平安末期になると,和讃はさらに発達する。…

※「千観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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