俗姓(読み)ゾクショウ

デジタル大辞泉 「俗姓」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐しょう〔‐シヤウ〕【俗姓】

僧が俗人であったときの姓。ぞくせい。
悲田院尭蓮上人げうれんしゃうにんは、―は三浦なにがしとかや」〈徒然・一四一〉
家柄素性
「―歴々の浪人身を隠して」〈浮・永代蔵・六〉

ぞく‐せい【俗姓】

ぞくしょう(俗姓)1」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「俗姓」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐しょう‥シャウ【俗姓】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しょう」は「姓」の呉音 )
  2. 僧侶の、俗人であった時の名字(みょうじ)。ぞくせい。
    1. [初出の実例]「道照和尚物化。〈略〉和尚河内国丹比郡人也。俗姓船連」(出典:続日本紀‐文武四年(700)三月己未)
    2. 「悲田院堯蓮上人は、俗性は三浦の某とかや、双なき武者なり」(出典:徒然草(1331頃)一四一)
  3. 世間一般に称している氏姓、家柄。素姓(すじょう)
    1. [初出の実例]「其せんぞを尋ぬるに、後三条院の、第三の王子資仁親王五代のこうゐん也、ぞくしゃうゆゆしかりけるうへ」(出典:中院本平家(13C前)九)

ぞく‐せい【俗姓】

  1. 〘 名詞 〙 僧が出家する前、俗人であったときの姓。ぞくしょう。〔続高僧伝‐二〇〕

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