千部(読み)せんぶ

精選版 日本国語大辞典 「千部」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぶ【千部】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 経典が千組そろっていること。また、千冊。
      1. [初出の実例]「ふ門寺に千部の経供養するにおはして」(出典:蜻蛉日記(974頃)付載家集)
    2. せんぶえ(千部会)」「せんぶきょう(千部経)」の略。
      1. [初出の実例]「いかなる千ぶ万ぶの供養より頼親の首を墓の前に手向よと」(出典:浄瑠璃・頼光跡目論(1661‐73頃)五)
  2. [ 2 ] ( 龍樹が、千部の論をつくって仏法を宣揚した論師(ろんじ)であるところから ) 仏語。龍樹菩薩のこと。〔性霊集‐一〇(1079)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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