論師（読み）ロンジ

デジタル大辞泉

ろん‐じ【論師】

論蔵を学び、これに精通した人。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ろん‐し【論師】

1. 〘 名詞 〙 ( 「ろんじ」とも ) 仏語。論（経典の注釈書の類）を作った人。また、論蔵に通じた学者。
   1. [初出の実例]「いたづらに論師経師にのみあへり」(出典：正法眼蔵（1231‐53）行持下)

出典　精選版 日本国語大辞典

世界大百科事典（旧版）内の論師の言及

【三蔵法師】より

…〈さんぞうほっし〉ともよむ。仏教の聖典の経蔵･律蔵･論蔵のそれぞれに精通した人を，経師･律師･論師といい，三蔵のすべてに通暁した人を三蔵比丘･三蔵聖師といったが，とくに有名なのが三蔵法師の呼称であり，ときには略して単に三蔵と呼ぶこともある。一蔵に精通することでさえ難事であるだけに，三蔵に通暁する法師というのは，きわめて尊敬をこめた意味であった。…

※「論師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」