千金の裘は一狐の腋にあらず(読み)せんきんのかわぎぬはいっこのえきにあらず

精選版 日本国語大辞典 の解説

せんきん【千金】 の 裘(かわぎぬ・かわごろも)は一狐(いっこ)の腋(えき)にあらず

  1. ( 「史記‐劉敬・叔孫通伝賛」の「語曰、千金之裘、非一狐之腋也、台榭之榱、非一木之枝也、三代之際、非一士之智也、信哉」から ) 千金の価値のある皮衣は、一匹の狐の腋毛(わきげ)ではできない。国家を治めるにはすぐれた人材を多く集め、衆知をかりるべきであるということのたとえ。
    1. [初出の実例]「千金之裘(センキンノカワゴロモ)一狐(イッコ)之腋大廈之材非一丘之木太平之功非一人之略文選〕」(出典:文明本節用集(室町中))

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